2021 March

 

   
 
 
 

子供の頃、家に帰るとお気に入りの場所「階段の下から3番目」に座って絵本を読んでいた。絵本は子供の人格形成に大きな影響を及ぼすと言うけれど、そんな大仰な事とは知らず絵本そのままの衣装を作ってくれた母と登場人物になり切って遊んでいた楽しい思い出。大人になっても絵本は大切な宝物。

 

 

 
 

建築家、堀越英嗣氏の最終講義に伺う。500人は入る大教室でソーシャルディスタンスを取りながら座るコロナ禍ならではの光景。父の研究室にご在籍の頃、私は小学生、我が家のアトリエでお絵かきや工作を教えて頂いた懐かしい思い出が蘇る。美しい装幀の記念誌も全てオンラインの打ち合わせで製作されたと伺いリモートの技術の進歩と浸透に驚く。

 

 

 
 

大好きなイタリア人のアーティストダニエリ・スポエッリの作品集「アートテーブル」、その昔、パリの美術館で開催された実際の「アートテーブル」に参加した事を思い出す。名作と言われる有名絵画が次々にご馳走として出て来るロードムービーのような不思議なディナー、給仕の芝居がかったサーヴィスも愉快なライヴアート。

 

 

 
 
 

台湾のデジタル担当大臣オードリー・タン氏、「マスクマップ」の開発でコロナの救世主となり一躍世界にその名前が知れ渡った。彼女の語る「自由になる」という事、著書である「自由への手紙」も興味深い。友人のキューレーターY氏から送られて来たオードリー・タン氏との対談の動画。同じ画面に2人が並んでいることに驚きつつ、違う分野のエキスパートである友人に感謝する。

 

 

 
 
 
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マンションの一室のような不思議な映画館、下高井戸シネマで「パリの調香師ー幸せの香りを探して」を観る。コロナの影響で長い間パリに帰ることが出来ず完全に「パリシック」。香水を作ってみたいという夢を持つ私には観たかった映画、ストーリーはもちろん、パリの光景も堪能する。

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